進学塾ism

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What’s up?  高校部、斧です。

半年前のコラム(https://ism-ise.jp/archives/3321)は読んで頂けましたか?

あれから半年が経ちました。半年はあっという間に過ぎましたか?それとも長く感じましたか?人によって、感じ方は異なるかもしれません。



 先日、今年の漢字が発表されました。「金」です。

オリンピックイヤーでは選ばれることが多いようで、1995年から始まってから、5回目の選出です。漢字は一般公募から決め、年齢制限も特にありません。「金」が選ばれた理由はオリンピック以外にも、大谷選手の値千金の活躍、佐渡金山の世界遺産登録に加え、政治の裏金問題や、金目当ての裏バイト、物価高騰による金銭面の負担、など、世の中の光と闇の両方を捉えた理由によるようです。

 一方で、小中高生が選ぶ今年の漢字は「楽」です。こちらは3年連続で「楽」が一位に選ばれています。

 僕はその結果を見たとき、「らく」と捉え、「らく」して生きている(生きたい)のか、若者は。と、ネガティブな捉え方をしました。しかし、選出された理由を見てみると、「たくさん友達が増えた」「1年を振り返って楽しかった」などといった理由のようで、学生たちは思った以上にポジティブにこの世の中を捉えているのだと知り、それと同時にネガティブなバイアスに囚われている自分を恥ずかしく思いました。

 同じもの(世の中)を見ても、捉え方によって違って見えることの好例です。概して、若者たちの方が肯定的に物事を捉えるエネルギーにあふれているのだと感じました。



 金と楽(旧字体は樂)を合わせると、「鑠」(しゃく)という漢字になります。この漢字は、複数の意味で用いることができ、

①金属を溶かす

使用例: 銷鑠縮栗(しょうしゃくしゅくりつ)

意気がなくなり、恐れて小さくなること。

「銷鑠」は金属が溶けるという意味から、意気がなくなるということのたとえ。

「縮栗」は体をすくめて小さくなって恐れること。

②年老いても元気であること

使用例: 矍鑠(かくしゃく)

老年になっても、心身ともに元気のいいさま。

などのような意味で用います。

この字もまた肯定、否定、両方の意味で用いることができるということです。



 閑話休題。

 ここからは、一日一日を大切に過ごしてください。ここまで努力を継続できたなら、最後まで走り抜けるのみです。これまでの時間の過ごし方に悔いが残る場合でも、過去を振り返らず気持ちを切り替えて、目の前のことに集中しよう。

 物事には(少なくとも)二面性があります。挑戦すると、成功することも失敗することもあります。成功したときは、満面の笑みで最高のテンションで報告してください。思いっきり笑い合いましょう。失敗した時もまた報告してください。ひとりで抱え込まずに、一緒に前を向くための作戦を立てましょう。

みんなは、ひとりではありません。

家族がいます。仲間がいます。

そして、私たちismの先生全員がついています。

 ひとつのことを見ると、他のことが見えなくなるかもしれません。けれど、それだけは決して忘れないでください。

最後に、「鑠」という字の3番目の意味をお教えしましょう。

③光輝く、うつくしい

使用例: 鑠鑠(しゃくしゃく)

光輝くさま。

「鑠」という漢字の意味を見ても、悪い意味もありながら、良い意味の方がひとつ多くありました。

恐れて縮こまるのではなく、明るい未来を見据え、光り輝き続けてください。





若者らしく、ポジティブに。

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