進学塾ism

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講師ブログ

理系担当の東です。
今回は補習での話をさせていただきます。
三角形には内角と外角と呼ばれる角があるのですが、外角の性質を使った問題をAさんと考えていました。そこで、Aさんは外角を使うのがどうしてもピンとこなかったようで、内角から同じ問題を考えることにしました。
一般的に数学では問題に応じて、アプローチを変えていくしなやかさが大切だと思います。
また、そのアプローチを考えることが数学という学問だと思います。
それに反した教え方になってしまい私の心にはササクレがあるような感覚でした。
同時に、一人一人に合った教え方や話し方の奥深さを感じました。
別のお子様。
いつも宿題のわからないところを聞きに来てくれるBくん。
しかし、彼には忘れ物が多いという欠点があります。
日々成長はみられるのですが、コロッと元に戻ることがあります。
そのたびどうしたものかと頭を悩ませています。
先週は、彼のカバンをのぞいてみるとグチャグチャのプリントなどがたくさん出てきました。
管理・指導不足を反省しました。
しかし、整理整頓の気持ちよさを味わってもらうチャンスにもなると思いました。
彼が不必要だと思ったものは捨てていきました。
結果彼のカバンはきれいになりました。
彼のカバンがこれからもきれいでいられるように目を離してはいけないなと思いました。
一方で私の手はカバンから離していけるような指導をしていきたいです。
私事ですが、いつも旅に持っていくバイブルがあります。
その本の一項に黒マジックで汚い線が引かれているのを見つけました。
以下のような箇所でした。
「わたしが、まだ二十代で1960年代を炎のように過ごし、明日なんてないという気になっていたころ、仕事というのは憎悪すべき単語だった。 中略
わたしも中年の三十路をむかえる。そして「仕事」は美しいことばになり、それこそが最良の「あそび」になった。」
私の仕事によって何らかの影響を受ける子供たちがいること、―
わたしも三十路を迎えます。美しい仕事には程遠いと思いますが、ますます努力していきたいと思います。

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