進学塾ism

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講師ブログ

リオオリンピックが閉幕しました。日本人選手の活躍は、過去最高の
41個のメダルをもたらしました。メダルをとった選手もそうでなかった
選手も、それまでの過酷な練習に耐え、周囲の期待や重圧に押しつぶさ
れながら、自らを鼓舞しそれぞれの思いを胸に戦ったわけですから、
本当に「お疲れ様」と心から拍手を送りました。
そんな中で、それぞれ思いを別の形で示したアスリートもいましたね。
ウエイトリフティングのキリバス代表の選手は、試技に成功しても失敗しても、
コミカルなダンスをして観客の注目を浴びました。彼の思いは、
「自分の国が近い将来海に沈むことを知ってほしい、そういう国があると
いうことを世界に知らせたい」そんな思いだったそうです。またマラソン
で2位に入ったエチオピアの選手は、ゴールと同時に頭上で腕を交差させ
、エチオピア政府が異議を唱える人々を弾圧していることに対して抗議の
意思を示しました。人権団体によれば、現在エチオピアでは2つの主要
地域で相次いで発生した反政府デモを当局が弾圧し、この数週間で治安
部隊によって多数の市民が殺害される事態になっているそうです。彼は
オリンピックという舞台で、自分の死を賭ける行為で、「自由のない人々
ために抗議した。」と語ったそうです。
こういうことを知ると、日本は本当に恵まれていると改めて感じます。
世界では毎日、食べるものがなく死んでいく人たち、独裁政権下で子供や
女性が理由もなく迫害を受けていたり、宗教上の違いから内戦を繰り返し
ている地域がある、そんなことが日常的に行われているのです。
もっといろんなことを知らなければと思いました。そして何か自分にでき
ることがないのかと感じました。何ができるのかはまだわかりません。
自分のためではなく、もっと広い心で何かを成し遂げられるように自分自
身を磨く必要があると思いました。残りの人生、少しでもだれかの役に立
てる毎日にしたい、そう感じたオリンピックになりました。
追記 このたび台風10号によって、亡くなられた方や甚大な被害を受け
られた方々に、心よりご冥福とお見舞いを申し上げます。
小中部 柴原

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