進学塾ism

お知らせ/コラム

講師ブログ

こんにちは、小中部の山本です。
ジリジリとした強烈な陽射しに焦げそうな暑い日が続いています。
が、夜明けの空気に涼しさが少し混じってきたようにも感じます。

さて、夏休み本番、子供たちの間からはクラブやら宿題やら講習やら、日々の忙しさにボヤく声も聞こえるようになってきました。

毎年この時期、彼らの口からは「読書感想文」の悩みがよく飛び出します。

そもそも何を読んでいいのかわからない
何を書いたらいいのかわからない
との声が…

あらすじを延々と書く子

「読書感想文」という言葉に縛られているのか、とにかく「おもしろかった」「悲しかった」「かわいそうだった」の連発でまとめようとする子

課題図書の縛りがないのであれば、選ぶ本はなんでもいいと私は思っています。
その本のストーリーの本筋に必ずしも同調しなければ書けない、というわけではなく、書き始めの糸口が見つからなければ、その本の一節をとりだし、そこから自分の境遇と比べ、似ている点、違う点から書き始めれば話は広がっていきます。

ただし、着地点を決めなければならない…

私の中学生時代に、海女さんと身近に暮らしている同級生がいました
彼女は文才もさることながら、作文、感想文には常に生き生きとした海女さんが登場し、全国でも名を馳せるほど入賞していました。
だからといって海に関する本ばかり選んでいるわけでもなく、どんなテーマの本であれ、彼女は海女さんの生き様に感じることを絡めていました。

彼女の場合は海女さんが身近にいたからこそですが、自分はそんな特殊な環境じゃない、という人が大半です。
しかし自分のことを考えてくれる親のこと、豊かな今の生活のこと、勇気を与えてくれた友達のこと、クローズアップして考えるきっかけになる人はたくさん身の回りにいるはずです。
その人との関わりから自分が気づいたことや学んだことを着地点にすれば自ずと文章は書けます。

極端に言えば、絵本からでも読書感想文は書ける、と思います。
要は、本をきっかけに自分が普段気にも留めなかったことに気を留め考えるようになる機会だと考え、じっくり想いを馳せてみましょう。

枚数が足らない、のであれば相談しにきてください。
ゴーストライターにはなりませんが、文章を増やすアドバイスはできますのでご遠慮なく…

深く考える時間をもてる夏休みになりますように応援しています。

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