講師ブログ
2025年7月31日
発声
ISM高校部の中川です。こんにちは。
猛暑が続き、8月に入っても深刻な暑さが続くようです。冷房の効く教室で授業をしていると言えど、最近は屋内にいても熱中症になる可能性があるため、油断はできません。体調を崩さないためにも、食事・睡眠をしっかりととる、授業と授業の間には必ず水分補給する等、しっかり対策していきたいと思います。
さて、無類のジョジョ好きということで、昨年度はジョジョの名言を交えてコラムの方を書かせていただきました。今回のコラムはジョジョの登場人物で1番好きな人物とその人物から得た気づきを書きたいと思います。
どのキャラも個性的で順序をつけ難いですが、僕が最も好きなキャラは第2部(戦闘潮流)に登場する「ルドル・フォン・シュトロハイム」です。シュトロハイムはドイツの軍人で、メキシコにある研究所で「柱の男」に関する調査を行っていました。実験のために柱の男であるサンタナを目覚めさせ、逆に研究所内にいた部下たちが惨殺されてしまい、終いにはサンタナを倒すために手榴弾で自爆してしまいます。木っ端微塵になり、死んだかと思われましたが、ドイツの医学力、科学力により、サイボーグとして復活し、主人公ジョセフとともに究極生命体であるカーズに最終決戦を挑んでいきます。プライドが高く傲慢な性格ですが、愛国心が強く、また、仲間のためなら命を張れる覚悟を持ち、部下からの信頼も厚い人物です。そして、何よりも声がデカく、うるさい人物で、「ドイツの科学は世界一ィィィィーーーーッ!」が名台詞です。
漫画やアニメでシュトロハイムを見たときは「ファンキーで面白い。サイボーグロマンがある。」と感じました。しかし、今は別のところに魅力を感じています。
昨年の5月、まだ高校部に配属して1か月程の頃でしたが、森蔭先生との打合せの際に、「他のスタッフの授業録画を見て勉強してほしい。そして、もっと授業力を高めてほしい。」と言葉をいただきました。実際に他のスタッフの授業録画を観させてもらいましたが、話す内容、黒板の板書等はほぼ変わっていませんでした。しかし、決定的に違うものが1つあり、それが声の大きさでした。ハキハキと通る声で話すのに対し、自分はボソボソと小声で話していたため、自分の授業は他のスタッフと比べ、とても弱々しく見えました。上手に話しても、上手に説明しても、上手に板書しても、「声が小さい」たったそれだけですべてが台無しになるということを改めて痛感しました。
実際、究極生命体であるカーズと比べ、サイボーグであるシュトロハイムは戦闘力が劣っています。しかし、カーズに対抗するために決して弱みを見せることなく、むしろ大声を張って威圧し、戦いを重ねるごとに自分の体の修理・改良を行うなど、しぶとく戦っていきます。その結果、部下たちから信頼を得ることができ、最後までともに戦い抜くことができたのだと思います。「大きな声を出す」それが彼から得た気づきです。
今までの自分は、失敗しないように、うまく話せるように、板書はきれいに見えるように等、自分のことばかり考えていましたが、声の大きさの重要性に改めて気づいてからは、生徒に深く理解してもらうために、生徒の記憶に残るように、心にうったえかけられるように等、生徒を第一に考えて授業するよう心がけるようになりました。
しかし、授業力を高めるためには、声の大きさ以外に大事なものがいくつもあると思います。それが何なのかを自分なりに追求し、よりよい授業を展開していくためにも日々研鑽していくつもりです。