進学塾ism

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人間味 意味:人間としての豊かな情緒。また人間らしい思いやり、やさしさ(国語辞典より)
マナビス担当の山本繁です。現在、皇學館大学4年生の教え子とひさしぶりに、再会しました。彼は弓道部の主将をつとめています。小学校の教師になることに憧れをいだき、その目標に向かって4年間勉強してきましたと笑顔で語ってくれました。先日は教育実習で、小学校の生徒達と体育の授業をしたそうです。
私の「どんな先生になりたいの」の問いに、彼は迷わず「人間味のある先生になり、小学生たちに勉強といろんなことを教えてあげたい。」と少し照れくさそうに答えてくれました。それ以来、「人間味」という言葉が、なぜか自分の頭に残るようになりました。
それから、私たちは食事に行くことにしました。そこで出された野菜サラダのトマトの味に少し驚きました。そのトマトには塩と砂糖の2種類の調味料がかかっていました。今まで、トマトには何もかけないか、塩をかけるかのどちらかでしたが、砂糖と塩の双方がかかっているトマトの味は、新鮮に感じました。トマトが野菜から果物の食材に変わるような味覚でした。日常生活を見ても人間味を感じられる機会は少なくなっているかもしれません。例えば、日ごろの買い物についてもスーパーマーケットで済ませることが多くなり、人と対面しての買い物も減ってきています。スーパーマーケットの買い物のほうが、早く欲しいものが手に入り、とても便利な反面、「人との触れ合い・コミュニケーション」の度合いが少ない分、「人間味」を少なく感じるのかもしれません。
また、人間味という言葉の意味が自分の体に自然にしみこんでいく機会もありました。それは、看護師の方の患者への接し方でした。手術後の痛みや不安などをやさしくうけとめられていたことです。その看護師の方の心の持ち方にゆとりがあるから、できることのように思えました。
最近読んだ本があります。(著者 料理評論家 山本益博 タイトル「人間味という味がいちばん美味しい」)この本には名人たちの料理を40年食べ続けてきた著者が出会った言葉のご馳走が紹介されています。料理の味には、それぞれ作られる人の味(人間味)が加わってまた格別のご馳走になるように思いました。
 7月26日、彼とうなぎを食べました。お互いに夏バテ防止も兼ねて。その本の中で紹介されていますが、食事を楽しむ条件は「良き仲間・健康・忙しさ」の3つだそうです。彼に「先生と先生の生徒さん、夏期講習頑張ってください」と励まされて別れました。
では、今回のブログの最後に。ISM生のみなさんへ。
「大切なことは、昨日、今日、明日と同じことを繰り返すこと。」
そうしたら、また新しいことが発見できるでしょう。
(「人間味という味がいちばん美味しい」より

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