講師ブログ
2018年6月19日
講演会にて
小中部の松島です。
毎年、ある講演会に参加させてもらっています。講演者は各界で頂点を極めた著名な方たちばかりで、オリンピックメダリストの「平成の三四郎」ことK・Tさんやソフトボール監督のU・Tさん、政界でも活躍された弁護士H・Tさんなどなど。
今年の講演者はA大学駅伝監督のH・S先生でした。講演のテーマは「生徒の自立を促す指導方法」で、H先生のプロフィールや監督就任からのエピソード、TV出演の舞台裏など、とても興味深い90分間でした。その中で、学生と関わりの中での本質は試合に勝つことが目的ではなく、「人間力を養成する」ことだと話されていました。
今年の箱根駅伝のTVなどで観戦された方も多いと思いますが、そこでの感動秘話も紹介してくれました。
アンカーを任されていたキャプテンが試合3日前に体調不良を訴え、メンバーから外してくれるよう打診があったそうです。駅伝はチームスポーツ、アンカー交代は戦力ダウン、監督も何とか出場するように説得したそうです。しかし、キャプテンはチーム全体のことを考え出場しない決断をしたそうです。大学4年間の集大成である箱根駅伝に出たくない選手などいるはずはありません。彼は自分のことよりチームを優先し、裏方にまわってチームをサポートしたそうです。ゴールテープを切る瞬間も、自分と交代した選手を全力で応援していたそうです。
H先生もキャプテンの人間としての成長を喜んでいるようでした。自分自身、子どもたちとの繋がりの中で、テストの点数をとらせること、成績を上げることがすべてではなく、子どもたちの「人として」の成長を携われたらと改めて思う良い経験になりました。