講師ブログ
2018年9月13日
動機づけ
台風や北海道を襲った震度7の地震など今年は日本で自然災害が数多く発生しています。台風21号によって伊勢市でも停電した地域もあったようですね。災害への備えをしっかりしておかなければと実感させられます。
さて、2学期が始まってしばらく経ちましたが、子どもたちの様子を見ているとまだリズムを取り戻せず疲れた表情、気温の変化による体調不良も多いようです。まずはしっかり体調を整えて、この2学期を充実したものにしてもらいたいなと思います。
授業をしながら、いつもどうすれば子どもたちをやる気にさせられるのかと考えます。どうやったらうまく動機づけができるのか。
動機づけには、外発的なものと内発的なものがあります。外発的なものは、人がお金や食べ物、名声やほめ言葉といった報酬のために行動するもの。あるいは罰や叱責を受けないために行動するというものです。これは結局報酬を手に入れてしまえば、あるいは罰さえまぬがれればそこで終ってしまう、長続きしないものです。ただ圧倒的にこの外発的動機づけて行動している子たちも多いように思います。
外発的動機づけに対して、内的動機づけを提唱したのが心理学者エドワード・L . デシです。彼は「人が自律的に生きているかどうかの鍵となるのは、自分自身の選択で行動していると心底感じられるかどうかである。それは自分が自由だと感じる心理状態であり、いわば行為が行為者の掌中にある状態ともいえる」と言っています。さらにモチベーションを上げる3つの欲求として、
・有能性(competence)の欲求
・自律性(self-determination)の欲求
・関係性(relatedness)の欲求
をあげています。
「自分はできる!」という自信から生まれる向上心。子どもたちがこの自信を感じられるような授業を常に組み立てていきたいと思います。
自律性―自己決定能力。自分の意思で自由に選択すること。周りから言われたからではなく、子どもたち自らが決断しその決断に責任がもてる。子どもたちが自ら決断できる状況を作っていきたいと思います。
そして、誰かと結びついていたいという欲求。これは特に意欲がまだ低い状態のときに生まれるもの。子どもたちとの信頼関係をしっかり築き、コミュニケーションを大切にしていきます。
主役は子どもたちです。私にできるのは子どもたちをサポートすること。これからもしっかりサポートしていきますね!!
高校部 牧田