講師ブログ
2025年9月4日
思い出し勉強
みなさん、こんにちは。
毎日うだるような暑さが続いていますが、お元気ですか?
小中部の山本です。
さて、夏休みの間に夏期講習を通じて学習時間を多く取れたと思いますが、覚えなければならないことがたくさんあってしんどい・・・という声をよく聞きます。
そこで、普段の生活に取り入れてほしいちょっとした工夫をご紹介したいと思います。
勉強をした後にいちばん大切なのは、「思い出すこと」を意識することです。
心理学の研究で知られる「忘却曲線」によれば、人は学んだことの半分近くを、たった1日で忘れてしまうと言われています。つまり、何もしなければ授業でしっかり理解したつもりの内容も、時間が経つとすぐに薄れていくのです。
でもこれは自然なことで、悲観する必要はありません。むしろ、だからこそ「思い出す」ことが記憶を強くする鍵になります。
思い出すといっても、難しい作業をする必要はありません。お風呂に入りながら「今日の授業で先生がどんな話をしていたか」を振り返る、トイレにいる数分で「板書の最初に出てきた内容は何だったかな」と考える、寝る前に「今日の授業で一番大事だったことは何だったかな」と思い返す。
こうして授業全体をざっくり思い出そうとするだけでも、忘却曲線の下がり方はゆるやかになり、学んだことが頭に残りやすくなります。
復習の目的はノートを見返すことではなく、自分の頭の中から授業を取り出そうとすることです。その習慣を日常の中で少しずつ持つことで、学んだ内容はしっかりと自分の力へとつながっていきます。
ぜひお試しください。