講師ブログ
2025年12月4日
図書館

こんにちは。河合塾マナビスアドバイザーの西井です。
今年の夏も猛暑でなかなか涼しくならないなぁと思っていたら,急に気温が下がり、今年の秋も短かったですね。日本の春、夏、秋、冬の四季はどうなっていくのでしょうね。このまま温暖化が進めば、夏と冬の二季にならないか心配になります。
さて,4月に新2号館がリニューアルオープンしてから、8ヶ月が経ちました。新2号館はいかがでしょうか。旧2号館とは異なることが多く、皆さんには、戸惑いやご迷惑をおかけしていることと思います。少しでも良い学習環境を皆さんと一緒に整えられたらと思っていますので、又、ご意見を聞かせてください。
皆さんは図書館に行かれますか。
学校の図書館や市や県の図書館で勉強することも多いかもしれませんね。
先日、大阪の中之島公園内にある「こどもの本の森 中之島」へ行ってきました。2020年にオープンし、オープン当初は予約が取れず諦めていましたが、念願叶いました。各回入替え制で1時間30分間という制限はありましたが、とても楽しめました。
この図書館は、安藤忠雄氏が設計し、建物を寄付された図書館です。エントランスは安藤忠雄氏がデザインした「永遠の青春」と名付けられた大きな青いリンゴが迎えてくれます。
安藤忠雄氏が大切にされている米国の詩人サミュエル・ウルマンの「青春」という詩の冒頭に、
「青春とは人生のある期間を言うのではなく,心の様相をいうのだ。」
とあります。
青いリンゴは、いつまでも自分の内なる情熱と若さを失わなければ、いつまでも青春であると感じさせてくれます。熟していない青リンゴのみずみずしさ、若々しさが、青春のイメージと重なります。
思わず触れたくなるオブジェです。
この図書館のオープンに際しての安藤忠雄氏からのメッセージで、
地球は一つ。
これからの社会を担っていく子供たちには、元気よく自由に世界に向けて羽ばたいてもらいたい。
そのためには幼い頃から本を読んで、豊かな感性や想像力を育むことが大切です。
新しくオープンする「こどもの本の森 中之島」が子供たちと「自分だけの一冊」との大切な出会いの場になることを期待しています。
と、あります。
安藤忠雄氏から子供たちへの素晴らしい贈り物です。
多くの子供たちが本との素敵な出会いができる図書館だと思います。
館内に入ると、中央あたりに大階段があり、3階まで吹き抜けになっていて、とても開放感あります。天井までの壁の本棚にぎっしりと本が並べられていて、見ているだけでわくわくしてきます。
昔から読まれている絵本や最近の絵本、生きること,死ぬことを考える本、動物の本,ファッションの本など12の独自のジャンルの本が並べられていました。秘密基地のような狭い空間や川を眺めながら読書できる場所や子供たちが楽しんで読書できるように工夫がされていました。
館内の奥の方には、天窓から光が入って、コンクリートの壁の円筒形の部屋がありました。少しひんやりする部屋で声が響き、子供たちの感性で自由に発想できる空間だなぁと思いました。曲線のコンクリートの壁をスクリーンにして、数冊の本から切り取った物語の断片を写し出されていて、しばらく見入ってしまいました。
本棚の一画に「僕たち人間は自分で自分を決定する力を持っている」とありました。
皆さんも自分の行きたい大学、なりたい職業を自分で決定して、その実現のために日々精進されていることと思います。
この言葉をみて、ISMで日々、勉強や部活に取り組んでいる皆さんの姿が浮かんできました。なりたい自分を思い描いて、なりたい自分に近づけるように、目標に向かって頑張っている皆さんの姿を。今、辛いなあ、不安だなぁと思っているかもしれませんが、自分の決めた道を前へ前へと進んでいってください。応援しています。
高校部 西井



