進学塾ism

お知らせ/コラム

講師ブログ

高校部の河合塾マナビス担当の山本繁です。
 高3生はセンター試験まであと65日(11月11日現在)ですね。あせらず最後までがんばってください。最近、街中ではマスクをしている人をみかけるようになりました。体調管理にも十分に注意しましょう。
先日の私のブログで、「人間味」という内容を掲載しましたが、今回も「味」に関する内
容です。私が当時大学4年生に経験した「忘れられない味」です。
 当時、私は早朝、駅のホーム(埼玉県の草加駅)で「押し屋」のアルバイトをしていました。鉄道の朝のラッシュ時(7時から8時30分までの90分)に、列車の扉に挟まりかかった人を車内 に押し込むアルバイトです。
早朝6時30分、駅の鉄道職員の事務室にアルバイトの大学生・高校生が集合。5分ほどの駅長さんの朝礼。軽く準備体操でスタンバイO.K。ただそれだけのことで、30分前に集合ってどうしてだろうって思う人もいるかと思いますが…。
その後は、毎朝、駅長さん自らが、アルバイト生とその他の職員達のために用意してくれている「あったかい日本茶」と「炊きたてのご飯」でにぎってくれる「おにぎり」をいただいて、各人の決まっているホームの持ち場へとダッシュ!!今から冬の1月・2月の時期になってくると早朝の駅のホームはとてつもなく冷え込むので、体を温かくしてホームに立つのとそうでないのでは,かなり違います。ただ、これから学校や職場に向かう人たちの何とも言えない緊張感のような「ピーン」と張りつめたものを感じとれました。自分にも何か「今日一日頑張ろう」という気持がわいてきました。
アルバイトに来ている大学生の中には、下宿生もいます。駅長さんがそういった彼らの健康も配慮してくれていることを後で聞き、頭がさがる思いをしました。駅長さんの「地元の人々に愛着を持ってもらえるような駅にしたいんだよ。」と言いながら照れくさそうに笑う顔が今でも印象に残っています。そしてもちろん、「お茶とおにぎり」は忘れられない味です。今でも駅長さんの優しさが「ジーン」と胸に残る懐かしい味でもあります。

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