講師ブログ
2009年10月15日
好奇心と挑戦
こんにちは。高校部の牧田です。台風の被害は大丈夫でしたか?うちは夜中から翌日のお昼前まで停電でしたが、それ以外は無事でした。近くの川の水位が危険水位を超えたらしく、夜中じゅうサイレンが鳴っていましたが・・・。翌日、ISMに向かっていると、田んぼは見事に水につかり、たくさんの看板が折れたりはがれたり、信号機も曲がってしまって、中にはついていないものもあったりと、台風のすごさを実感しました。
そして最近、家の中で驚かされてばかりいるのが4歳半の娘。いろんなことに興味をもち、すぐに挑戦してみるその姿には娘ながら感心させられます。少し前までは、虫に興味を持ち、虫カゴとアミをもって、バッタやら蝉やらトンボやらをつかまえていました。また、おじいちゃんが花屋をしていることもあってか、花にも興味があり、私の知らない花の名前をいろいろと教えてくれます。休日には、よく松阪の中部大公園に行って体を動かします。その中でも自分で遊びを工夫し、あれやこれや挑戦しています。その後、 隣接の“子どもの城”で、工作が体験できる場所があるのでよくそこに行くのですが、この前は磁石と糸と台紙を使って、秋の風景を自分なりに表現できるものでした。2歳の娘は、まだハサミをうまく使えないので、4歳の娘と私でそれぞれ工作をしました。紙に描かれた、秋の草花、虫など好きなものを選んで、ハサミで切り取り、磁石や糸、台紙に貼り付けていくというものでした。4歳の娘は、「これでもか」というくらいたくさん貼り付け、もうこれ以上貼るスペースがないほど貼り付けていました。でも、好きなものを思うがままに貼り付けたその作品は、彼女らしさが出ていてすごくいいものになったと思います。それに比べて私が作ったものは何だかまとまりすぎていて、頭であれやこれや考えて作ったつまらない作品になった気がします。
よく似たことが先日もありました。幼稚園の運動会で、最後に油性のマジックでぬり絵ができるボールをもらいました。すぐにやりたくなって、「お母さん、一緒にしよ」というのでぬり始めたのですが、私がクマを茶色でぬろうとすると、「ダメ」といって、クマの鼻を青、片方の耳を紫、もう片方の耳は緑、そして胴体も一色ではなくピンクやオレンジや黄色など何色か使い、満足そうにほほ笑むのです。クマだけではなく、花も草も、ウサギもミツバチも同じようにマジック全色を使って表現していました。ここでも、私はきれいにまとめすぎようとしていたのかもしれません。結局、ボールはほとんど彼女が色をぬり、世界にたった1つの素敵なボールができたのです。
わたしはいつの間にか、型にはまった物の見方しかできなくなって、それなりになんでもうまくまとめられればいいと考えるようになってしまっていたのかもしれません。小さい子どもを見ていると、自分が興味を持ったことにはすぐに挑戦し、失敗しても、くやしさから泣いたり怒ったりはするものの、何度も何度も自分で満足がいくまで挑戦する姿に驚かされます。まだ体験したこともない未知の世界にも恐れず挑むその姿勢、その行動力は私も見習わないといけないなと思います。
受験生のみなさんも、できる限りの努力をし、自分を信じて第一志望に向かって迷わず挑戦してほしいと思います!!