講師ブログ
2012年9月3日
夏の余韻
小中部の世古です
今年の夏休みもあっという間に終わり
季節はいつもきちんと移りかわるけれど、私の頭はそれを遅れ気味に追いかけているようです。というか、もっとゆっくりと季節を感じたいなぁという心残りからでしょうね。
この夏は特別な夏でした。
母校である松阪高校が甲子園に出場 感動しました。同級生と共に高校時代にタイムスリップ
不思議と球場の暑さもさわやかで、あの頃の感覚が体中を駆け巡り大興奮でした。高校野球に燃える選手たちを見て、学生時代のひたむきさを思い出し、何かに夢中になる強さを、心ふるわせる感動を感じました。
同時に、最近の自分に反省しました。
社会人になって、今でも自分では学生の時と気持ちは変わっていないと思っていました。でも、違いますね。意識せずに過ごしていると、知らず知らずのうちに大人の目線で子どもを見るようになり、さらには目に見える部分だけを見て評価していたように思います。そして、キラキラした選手の眼差しを見ることで、最近は余裕がなくて勉強という一面でしか子どもたちと関わっていなかったことに気が付きました。私が見ていないだけで、皆さまざまな努力や経験をしているはずです。見えていない部分にも思いを巡らせると、そこには子どもたちの頑張る姿があるものです。今の自分やこれからの自分は、そんな子どもたちのパワーをもらっているということを忘れてはいけませんね。そう思うと、より一層ISM生が愛おしくなりました
普段私が子どもたちと関わるのは毎日の生活のほんの一部分でしかありません。しかも、塾に来ている姿だけしか見ていません。その中で、子どもを十分理解し指導していくためには、こちらからの歩み寄りが何よりも大切です。最近はそれが足りなかったのではないかと思います。
この夏、高校野球や中学生の全国大会などで、子どもたちの勉強以外の姿を知り、大きな感動をもらいました。そして、子どもたちと一緒に喜びや悔しさを感じられたことで、今まで以上に近い存在になれたような気もします。本当に良い勉強になりました。子どもたちとの距離間は年齢ではなくて、気持ちによるものだということですね。
大人の立場で子どもたちに接することは、できて当たり前のことですが、子ども心を忘れずに接することは、決して簡単なことではありません。しかし、私はそれができてこそ教育が成り立つのだと思っています。喜びや悲しみを子どもと共有できることこそ信頼関係の始まりですから。この夏、そのことを実感できて本当に良かったです。
クラブに打ち込む子、友達関係に悩む子、勉強に励む子、夢を語る子、叱られている子、遊びに夢中な子、etc…。色々な子と言葉を交わす中で、子どもの気持ちを察することを第一に、子どもの言葉にきちんと耳を傾け、気軽に話のできる近い存在であり続けたいと思っています。そして、若いパワーをもらって私も元気になる
目指すは、『子どもの心を持った大人』ですね
ということで、「子どもみたいやな~。」と言われることがよくありますが、それは実は私には褒め言葉に聞こえているというわけです。
みなさん時には仲たがいもしますが、これからも良好な関係を築いていきましょうね