進学塾ism

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講師ブログ

こんにちは、高校数学担当の青木です。
私たちがものを数えるときに使う数1, 2, 3, …を自然数といいます。この自然数の中にいくつか特殊な数が隠されています。2, 3, 5, …といった数は、自分自身より小さな自然数(1を除く)同士の積としては表されない数です。このような数を素数と定義しています。
素数は昔から人々を虜にしてきた数です。
素数は言葉の通り素朴な数です。それにも関わらす、素数の周辺には多くの難問が潜んでいます。その一つがゴールドバッハ予想とよばれるものです。
ゴールドバッハ(1690-1764)は3より大きいすべての偶数は2つの素数の和で表せると予想しました。例えば、20という偶数は3+17,7+13といったように素数の和として表現できます。このことがつねに成り立つという証明は多くの数学者が挑戦し、いまだに成し遂げられていません。
素数は暗号理論を中心に現実に応用されていますが、ゴールドバッハ予想が数学あるいは応用数学にとって重要かどうかについては賛否両論があります。しかし、多くの数学者はこの証明に挑み続けています。そこには、数学者の「夢」と「覚悟」があると思います。
3月11日、東北地方を中心に大震災が発生いたしました。
高校生は何をすべきか。そのことに悩んでいる高校生も多いでしょう。
みなさんは、短期的な復興の先にあるこの国の、この世界の未来を力強く担う一員です。その未来のために、それぞれが自分の夢をみつけ、その夢に向かって勉強することが何よりの復興への貢献になると思います。
実現に至るまでの「みち」は険しく、ときに孤独かもしれません。それでも歩みたいと思う「みち」でしょうか。「覚悟」をもって、夢を探してください。そして、その夢のためにできうる限りの努力をしてください。
そういう自分もまだまだ「夢」の実現への道半ば。ともにそれぞれの夢への「みち」を覚悟をもって歩んでいきましょう。

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