講師ブログ
2012年12月10日
名前
小中部の世古です。
2012年もあっと言う間に師走です。一年の終わりを迎える気持ちが年々変化しており、今年は一言で言えば、“安堵”ですね。
「あ~、今年もここまでこられたんだぁ~」と、そんな気分です。歳をとった証拠でしょうか・・・。
皆様は、どのような気持ちで今を過ごしていらっしゃいますか
先日たまたま観たTV番組で、俳優の松坂桃李さんの名前の由来を知りました。
中国の歴史家司馬遷の「史記」に書かれた言葉「桃李不言下自成蹊」〈とうりものいわざれども、したおのづからこみちをなす〉 からきているらしいですよ。意味は、「桃や李(すもも)は何も言わないけれど、花や実にひかれて人が集まり、その下には自然に小道ができる。」 つまり、桃や李は人格のある人のたとえで、人格者にはその徳を慕って人々が集まってくるということです。「徳のある誰からも慕われる人」になって欲しいという願いを込めてお父様が名付けられたそうです。素敵な名前ですよね
“名は体を表す”と言いますが、込められた思いを知り、そうでありたいと願う気持ちがより一層その人の本質をつくりあげるのでしょう。
名前と言えば、友人の結婚式。友人が読んだご両親への手紙の中にあったある言葉を思い出しました。
「海のように広い心をもつ子に育ってほしいと名付けてくれましたが、私はお父さんやお母さんが望む人になっているでしょうか。」
大号泣しました。その子は本当に心の広い優しい子です。きっとご両親がまさに広量な心を示して彼女を育ててこられたからだと思います。
そんな風に思うと、親は、子どものためだからと言って、先回りしてあれやこれやと世話をやくという指導・監督の立場であることより、やはり自分の行動であるべき姿を示し、子どもの成長を見守り応援する立場をきちんと弁えることが必要なのでしょう。
私は、塾講師として子どもたちを指導する立場ですが、全人的な人を育てようと思うなら、指導・監督だけではなく、全人的人間を身をもって示す!!ということをしっかりと自覚しなければいけませんね。
来月には私立高校の入試がスタートしますので、受験生は今まで取り組んできた受験勉強の足跡をたどり、不安を自信に変える努力をする頃です。個人面談では、少しでも不安解消の助力になればと思って話をさせてもらっています。ナーバスになりがちなこの時期に誰かにかけられる言葉は、非常に重みをもつものです。不安、つらい、苦しい、そんな時期が誰しも必ずあるもので、その時に出会った言葉は不思議といつまでも心に刻まれています。受験を目前に控えて、普段なら通り過ぎる言葉も、今はしっかりと心に響く時期だと思います。だからこそ、応援する立場としての役目をよく弁えて声をかけていきたいと思います
ちなみに、私の名前の由来は
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母「仲の良い友達が“紀子”ちゃんやったんさ」とのことです。
紀子ちゃんって 一体どんな人なんだろう。
皆様! 今年も大変お世話になりました。
来年は両親の求める「紀子」をさぐりつつ、より一層精進致しますので、どうぞよろしくお願いいたします