進学塾ism

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講師ブログ

3月になりました。
昨日は県立高校の卒業式、来週は中学校の卒業式です。
私たち塾講師にとって、1年のうち最も大事で過酷な時期です。
先日NHKで「心と脳の白熱教室」という番組を見ました。
オックスフォード大学で認知心理学、神経科学、遺伝学を組み合わせた独自の研究を行っているエレーヌ・フォックス教授の特別授業でした。
彼女はセロトニン運搬遺伝子と楽観性との関連を指摘する学説を発表し、一大センセーションを巻き起こした方です。
その授業は、非常に興味深い内容でした。
大きなテーマは、自分の性格は変えられるか?というものです。
セロトニン運搬遺伝子と楽観性は関連しているという研究結果から人間の性格は生まれつきのものなのか?と番組の冒頭は見ていました。しかし、たくさんの調査の結果、実は環境も大きく影響するということでした。
では、性格を変えることはできるのか?という疑問にフォックス教授は、簡単ではないができる、と答えていました。
脳の回路の訓練によって性格を変えることは可能だということです。
脳の回路は皆が思っているよりずっと柔軟であり、自分がよりポジティブな方向に自分を変えたいとすれば、私たちが物事を見る認識の癖を変えることなどで、それは可能である、ということでした。
人間には楽観的な人と悲観的な人がいます。
フォックス教授によると、楽観主義とは単なるポジティブな思考のことではなく、4つの要素があるということです。
ポジティブな思考に加え、ポジティブな行動、さらに根気と粘り強さ、そして自分の人生をコントロールしている感覚。
前向きで楽観的な人は粘り強さを発揮し、様々な困難に負けずチャンスが生まれるような立場に自らを置く傾向にあるそうです。
毎年受験生を指導している中、フォックス教授のいう楽観主義にあてはまる生徒は確かにいます。
何度か失敗したときに「もうだめだ。これはうまくいかない」とあきらめる人より、失敗してもそれほど打ちのめされずに継続して挑戦をする人のほうが最終的に成功につながるチャンスを得られます。
何事も悲観的にとってしまう人も、安心してください!フォックス教授は物事を見る認識の仕方をかえることで楽観的な性格を手に入れられるとおっしゃっています。(興味のある方はフォックス教授の著書「脳科学は人格を変えられるか?」をどうぞ)
フォックス教授のいう楽観主義は有意義に人生を送るための心のあり方であると思いました。
受験生のみなさん、楽観主義で行こう!
入試日まであとわずか、さらなる可能性を信じて継続して挑戦をしていこう

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