講師ブログ
2024年1月25日
睡眠の必要性
皆さんこんにちは、小中部の中川です。
現中3生、高3生は受験シーズン真っ只中であり、他の学年の生徒たちにおいても学年末のテストが間近に迫っています。
この時期になると「今日は徹夜で勉強する!」「夜中の2時、3時まで勉強する!」「朝4時に起きてそこから勉強する!」という生徒の声を必ず耳にします。睡眠時間を削ってまで勉強するということです。それらの声を聞くたびに自分は危機感を覚えてしまいます。
かつて、自分は不眠にかなり悩まされていました。どうしたら質の良い睡眠がとれるのか、どうしたら朝すっきりと目が覚めるのか、睡眠についての色んな本を読み、改善していきました。「睡眠時間は7時間、最低でも6時間は確保する」このことがどの本にも書かれています。また、睡眠不足が引き起こす危険性についてもどの本にも同じようなことが書かれています。今回はその中でも特に学生の方に注意してもらいたいことを3つ紹介したいと思います。
1 勉強効率の悪化
一昔は勉強時間を確保するために睡眠時間を削るのは当たり前と言われていましたが、最近の脳科学の研究データでは「勉強したことが脳に定着するには6時間以上の睡眠が必要」だということがわかっています。睡眠時間を削り、1日に10時間も勉強しても勉強したことすべてが脳に定着しないのです。勉強しても何も定着していなければ勉強時間は0時間です。決して勉強した気になってはいけません。
2 脳機能の低下
睡眠を削ることで「集中力、注意力、判断力などほとんどすべての脳機能が低下する」ということもわかっています。このとき、脳機能が低下していることについて、本人に自覚症状がないのだそうです。また、6時間以下の睡眠を1週間続けたときの脳の状態は1日徹夜したときの脳の状態とほぼ同じ状態であるという研究結果も最近発表されています。ボディブローのように時間をかけて徐々に脳が衰えていくということです。
3 免疫力の低下
睡眠時間が短い人は長い人よりも風邪をひくリスクが3倍に上がり、インフルエンザにかかるリスクも2倍に上がることもわかっています。睡眠不足により免疫力が下がり、ウイルスに感染しやすくなるのです。また、睡眠不足によりがんや高血圧、糖尿病、認知症などの生活習慣病のリスクも上がります。今は健康体であっても睡眠不足による負債は10年、20年後の将来必ず襲ってきます。注意してください。
睡眠不足こそ百害あって一利なしです。
しっかりと睡眠をとって常にベストなコンディションで日々の生活を送ってもらいたいと思います。
受験生においては決して体調を崩すことのないよう、一日一日を大切にして残りの時間を過ごしてください。