進学塾ism

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講師ブログ

 4月から進学塾ISMの小中部・個別指導会の講師としてお世話になっております、池下と申します。

 コラムには二回目の登場になります。勤務してだいたい半年が経過したということで、これまでの簡単な振り返りを自分の趣味である野球の話と絡めてしてみたいと思います。

 早いもので、2024年の野球シーズンも先日の日本シリーズをもって終わってしまいました。
 さて、僕の応援している中日ドラゴンズについては、第一回目のコラムの中で「新戦力も加入し面白いチームになってきた」と書きました。実際、序盤中の序盤(開幕10日くらい)では8年ぶりに単独首位に立つなど本当に楽しかったのですが、あれよあれよと転げ落ちていき、最終的には6位という定位置に帰還してしまいました。

 また、これにより「ペナントレース3年連続最下位」という、とんでもない不名誉を達成することになりました。当然、チームを率いる立浪監督の辞任が発表され、CBCテレビではテロップが流れるなど大きな反響を呼びました。

 三年前の就任当初は、立浪監督の「(前年の)5位で終わるようなチームではない」「(貧打のチームであったことから)打つ方はなんとかします」などという心強い発言に大きな期待を寄せていただけに、本当に残念で仕方ありません。

 一方で、個人的には、ミスタードラゴンズと呼ばれるほどの立浪監督であっても、人を指導し成長させるというプロセスには大きな困難があるのだなと、ひしひしと感じた三年間でもありました。その人にあった指導をして成長を促すという点では、僕自身もその過程に関わらせていただいていますが、6か月が経過した今、改めてとても難しいと感じます。

 最近では、プロ野球などでも昭和に流行ったようなスパルタ指導ではなく、雰囲気の良いチーム作りをして選手に優しく接し、のびのびとプレーさせ、個性を引き出してあげることが称賛されることが多くなってきているようです。僕自身、勤務して間もない頃はそのようなスタイルの指導を理想としていましたし、それが今の時代に適しているのだろうとなんとなく思っていました。

 しかし、実際の現場で経験を積んでいくにつれ、最近になって「本当に優しく接しているだけで良いのだろうか」と思うことが増えてきました。もちろん、先述のような指導により、生徒のやる気や成績が向上するといった「結果」が伴ってくれば素晴らしいと思います。

 しかしながら、主体的な学習スタイルを確立出来ていないと見られる生徒に対し、いつも優しく自由にやらせてあげているだけでは、結果を出すことは難しいと感じることも多くなりました。とはいっても、常に厳しくしていては双方しんどくなってきますし、何より最終的に自分なりのスタイルを見つけて自立してもらうことが目標ですので、抑えつけるだけでもいけません。

 やはり、世の中大切なのは「締めるところは締める」ということなのだろうと最近は特に思います。半年間の振り返りとして、こんな理想をうたうのは簡単ですが、現場に居ていわゆる飴と鞭のバランスのとり方というのは非常に難しく、周りの先生方の生徒に対する接し方を観察し参考にすることも多々あります。

 このように、まだまだ半人前ではありますが、生徒の皆さんが成長していけるように僕自身も成長していきたいと思っていますので、これからも宜しくお願いいたします。

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