進学塾ism

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講師ブログ

 
高校英語を担当している磯和です。今年度もよろしくお願いします。
GWも終わってしまいました。そろそろ勉強のエンジンをかけ始めなければと思う生徒も多いのではないでしょうか。とはいうものの、心のエンジンはかかってもなかなか勉強のエンジンはかかりにくいようです。勉強のエンジンをかけるにはどうしたらいいのか。そのヒントが先日見たNHKの『こころの遺伝子』という番組にありました。その内容はアンジェラ・アキさんがどのようにしてシンガーソングライターになったのかを振り返るものでした。
アンジェラ・アキさんは「シンガーソングライターになりたい」という夢がありましたが、その実現は甘いものではありませんでした。大学卒業後、昼間は働き、夜はバーなどで歌う二重生活を送りながら、夢の実現に向けて日々もがき苦しんでいました。そんな中、彼女の才能を高く評価していた会社の上司ボブ・ビンガムさんがシンガーソングライターになることを強く勧め、そのためには短期・中期・長期的な目標を設定することが大切であると説きました(目標を立てることは何も目標を設定しない場合に比べて数十倍実現する可能性が高くなると言っていました)。上司のボブさんの助言を受け入れたアンジェラ・アキさんはその後今日私たちがよく知るシンガーソングライターとなったわけです。
ボブさんの夢の実現には目標を設定することが大切であるという言葉。しかも漠然とした目標設定ではなく、目標を短期・中期・長期の3段階のレベルに分けること(具体化すること)の大切さを伝えたメッセージ。ボブさんの言葉こそ勉強のエンジンをかけてくれるヒントだと思うのです。
目標設定をこの1年の勉強期間の設定に置き換えてみましょう。例えば高3生の場合。これからの期間を3つの期間に分ける。前期(夏休み前まで)、中期(夏休み~11月) 後期(11月~2次試験まで)という具合に。そして、それぞれの時期に何をすべきかを決定していく。やる内容は習熟の度合いによって人それぞれ違うので、人と同じことをやっても効果は少ないでしょう。大切なのは自己分析(出遅れ教科はないのか、英単語や古文単語などの知識はどの程度か、英語はセンターレベルなら大丈夫だが、2次は全然など)。自己分析に基づいて、それぞれの時期にすべき具体的な課題を設定していくのです。
ここで注意点。具体的な課題として問題集を買ってやろうと思う場合。ただやるだけでは効果はありません。何を、いつまでに、さらにはどの程度やっていくのかを具体的に設定することが大切です。夏休みまでにと決めたなら、1週間あたりどのくらいのペースでやるかをあらかじめ決めるのです。決め方は、目次をみてやるべき項目の数を数えて週あたりの量(またはページ数)を割り出してみるといいでしょう。やる分量を設定することでより一層の効果が表れるはずです。
一口に勉強するといっても、その在り方・計画性によって大きな差が生まれるのではないでしょうか。もし勉強に対する心のエンジンがかかったのであれば、車の各部品(教科・科目)を定期検査し、計画性を持って第一志望合格へと進んでほしいです。

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