進学塾ism

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講師ブログ

いよいよ夏ですね、高校数学担当の青木です。
人との出会い、困難との出会いなど、人生にはさまざまな出会いがあります。
僕は、高1の9月に1ヶ月入院した経験があります。
1ヶ月間何も勉強することができず過ごしていました。できずというよりはしなかっただけかもしれません。
10月に学校に出て行くと、1週間後には中間テストという時期でした。どの授業も何を言っているのか本当にわかりませんでした。古典は、コテンコテンとかいう先生のギャグが分かるぐらいで、よくわからないお経を聞いているような感じでした。1週間必死で勉強し、なんとか全教科で平均点を取ることができました。このことによって、素敵なクラスメートとの出会い、英語が好きになった自分との出会いがありました。
このときまで、僕は英語が好きではありませんでした。ただ、毎日英語を勉強していると英語のリズム、考え方、文化としての言語を徐々に理解できていることに気がつき、英語を勉強することの楽しさと出会うことが出来ました。入院していたのだからと思ってテストを受けていれば、この出来事から何も学ぶことが出来なったでしょう。何より、英語の好きな自分には出会うことはなかったに違いありません。
困難な壁に出会うとき、私たちはどういう行動をとるでしょうか。その壁をよけることもできます。ただ、壁がその人の前に現れるのは、その人にその壁を乗り越えていくことが出来る「ちから」があるからだと思っています。壁とは、新たな成長のチャンスだと考えてみませんか。だからこそ、その壁に真正面から立ち向かい、挑戦していくことが大切だと思うのです。
壁を乗り越えたとき、新たな自分と出会う。本当に大切なことは、他者との競争ではなく、自分自身との競争です。
では、夏期講習にはどんな出会いが待っているでしょうか。例えば、文学者が一つ一つのことばを選ぶのに文学者生命をかけているのと同じように、夏期講習で取り扱う問題も、教えるものとしての生き方をかけてテキストに収録しています。夏期講習で出会う問題から何を学ぶか。積極的な態度で挑めば、何か自分の中で変化が起こるはずです。最高の夏期講習にするために、お互いに「最高の努力」をしていきましょう。
「神様はクルミを与えるが、それを噛んで割ってくれない」(ゲーテ)
出会いとは、偶然や運命といったものではなく、意志だと思います。
この夏、より素敵な自分や仲間に出会うために。

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