講師ブログ
2011年9月20日
素数
こんにちは、高校数学担当の青木です。
前回の私のブログは、素数についてでした。今回はその続きを書きたいと思います。
素数の中には、さらに美しい数がいろいろ存在しています。
例えば、
双子素数…n, n+2(nは自然数)がともに素数であれば、n, n+2のことを双子素数という。
三つ子素数…n, n+2, n+4(nは自然数)のすべてが素数ならば、n, n+2, n+4のことを三つ子素数という。
三つ子素数については、早稲田大学で出題されました。実際、n=3の場合 3,5,7で、これが唯一存在する三つ子素数です。これ以外の三つ子素数は存在しません。
証明できますか?
高校1年生でも中学生でも証明できますので、ぜひ挑戦してみてください。
「数学は人生に役に立つのか」という問いを生徒から聞くことがあります。この問いに対する答えは自分自身で考えてもらいたいと思います。
ただ、この「役に立つのか」という問いには、「やりたくない」という思いが見え隠れしているのではないでしょうか。特に、最近は自分の設定したゴールに傷つくことなく最短距離でたどり着くことができるかだけに心を奪われている人が少なからずいると思います。
ゴールにたどり着くために、戦略は必要です.しかし、遠回りしても傷つくことがあっても、逃げることなく挑戦していく姿勢を大切にしてほしいと思います。自分が乗り越えるべき壁があったら、真正面からぶつかっていく、そんな愚直な生き方も素敵だと思います。
三つ子素数なんて役に立たないという前に、まずやってみる姿勢こそ、人生を豊かにしていくと信じています。