講師ブログ
2012年2月16日
物語
みなさんこんにちは、小中部の国語担当の大川です。
今日は本の話をしたいと思います。
その本とは、「花さき山」という絵本です。
みなさんはご存知ですか?
「モチモチの木」や「ソメコとオニ」で知られる斉藤隆介さんの作品です。
わたしとこの絵本の出会いは小学1年生のことです。
せつないくらい、けなげな主人公と自分をだぶらせて、
じんときたことを、昨日のことのように鮮明に思い出します。
集団の中の自分を意識したのも、このときだったと思います。
先日、こどもにせがまれて読み聞かせるとき
ひさびさに主人公の「あや」と再会を果たしました。
うちのこどもたちは、物語で使われている方言の感じと
語りの「山ンば」に心うばわれ「もう一回!」のコール。
アンコールに応え何回か読むうちに、
物語は終わっていなかったと感じるようになりました。
それまでは、本には終わりがあって、しかし生きている私の人生は続く。
だから、物語は読んだらそこでおしまいなのだ、と決めつけていたのですが。
自分のこれまでの体験を重ね合わせ、
新たな読み心地として体感することとなりました。
ずいぶん前にも同じこと書きましたが、あらためて読書って楽しいものです。
心が豊かになる時間を持てました。
ちなみに、うちの年長年少のこどもらは今
「おばけのバーバーパパ」アネット・チゾン&タラス・テイラー作
シリーズにはまっています。
後期入試もあとわずか、連日、作文と記述の添削に精を出す毎日で
読書は読み聞かせで楽しむのみですが
ISMの国語の授業の中で「活字を読む楽しさ」を伝えていけたら
とはりきっています。
今大川に本を貸してくれている中2のNさんと中3のHくん
もう少し貸りることになりそうです。
読んだらどこがツボだったか語りましょうね
そして、入試を控えたみなさん、ISMの先生全員が
みんなのこと全力で応援しているよ
みんなの物語ははじまっているのだ
最後まであきらめず、やりぬく力を見せてほしい
と切に願ってやみません。