進学塾ism

お知らせ/コラム

講師ブログ

 こんにちは、高校数学担当の森蔭です。
とうとう3月です。2月25日に国公立大学の前期試験が行われ,先週末から今週末にかけて各大学で合格発表があります。もうすでに合格発表が行われた大学もあり,ISMにもその結果が続々と報告されています。
私も大学受験を指導して丸17年になりますが,ここ数年の大学受験界の変化のスピードは目を見張るものがあります。昨年まで常識だったことが,今年は非常識になることなど当たり前に起こります。また,受験の仕組みも年を追って複雑になっています。ですから私たち講師も,教科指導はもちろんですが,それ以上に受験に関する知識(膨大な知識)の習得が求められます。子どもたちの人生がかかっていますから。
昨日,ISMから国立大学の医学部・医学科の合格者が出ました。この大学の入試は医学部には珍しく2次試験が数学のみというもので,普通ならこのような危険な入試方式を選択しません(もしセンター試験で失敗すれば,大学変更はおろか学部変更もできなくなります)。もちろん彼も最初からそのつもりではなく,成績の動向から,昨年の秋(センター試験1ヶ月前)に決断したのです。私がその決断を勧めたのですが,非常に危険な決断でした。しかし彼の持つ能力,それは潜在能力も含めて考えた上でそう決断することを勧めました。彼は本当によく決断してくれた,本当によく頑張ってくれたと思います。また,ご家族の方々も本当によく信じていただいたと感謝しています。
このようなドラマがISM生の数だけあります。語弊があるかもしれませんが,大学入試は高校入試ほど単純ではありません。みんなと同じことをしていては駄目なのです。100人いれば100通りの受験があるのです。場合によっては現役合格さえ最善の選択といえないこともあります。どのような受験方法を選択するのか,それをどのタイミングで決断するのか,目には見えない潜在的な能力をどう評価すべきか,その子の性格はどのようなものか,ご家庭の事情はどうかなど様々なファクターを総合的に判断して決断しなければなりません。
大学入試も試験である以上合否という結果が出されます。しかし,その結果だけで彼らの受験を総括しないでください。そこに至るまでの道のり,その先にあるものとの関わりを含めて考えなければいけない結果なのです。それほどに彼らもご家族も苦しんできたのですから。
100通りの受験生の戦いはまだ終わっていません。だから,彼ら全員に言いたいと思います。「僕はいつでもここにおるよ。」

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