進学塾ism

お知らせ/コラム

講師ブログ

  高校英語を担当している磯和です。
熱い日が続きます。熱中症にならないようまめに水分補給をしましょう。
ロンドンオリンピックが開幕しました。数多くの競技の中で、とりわけ注目を
浴びるのが「人類最速」を決める陸上男子100メートル。北京オリンピックで
9秒69という衝撃的な記録を打ち立てたウサイン・ボルト選手をはじめアフリカ
系の選手はなぜ足が速いのか。足を速くする遺伝子は存在するのか。その謎を解き
明かした興味深い記事を目にしました。
 
  元北海道大学准教授の若原正己教授が「ACTN3」と呼ばれる「走る遺伝子」
を突き止めました。この遺伝子は瞬発力やパワーを発揮するためのタンパク質
「αアクチニン3」を作るもので、アフリカ系選手は遺伝的にαアクチニン3を
多く持っていることが分かりました。(日本選手などアジア系選手は、長距離
に適した持久力型の遺伝子を持っている確率が高いそうです。)
 
上記のことからすると、遺伝子で足の速さは決まるように思えますが、必ずしも
そうではないようです。
東京大学の石井直方教授は「運動能力の7割がトレーニングなどによる努力、
3割が遺伝子で決まる」と力説し、この考えに若原教授も「遺伝子が100%運動
の得手、不得手を決めるわけではない。人間の能力は無限。知的好奇心や
向上心、努力で決まる。希望を持って練習してほしいと」と新聞の中で伝えて
いました。
  運動だけでなく、勉強においても同様のことが言えるのではないでしょうか。
確かに、遺伝的に他の人より暗記力や思考力が優れた人もいるでしょうが、学力を
伸ばす大半の人が地道な努力を積み重ね、今の自分よりさらに向上しようとする
姿勢を持っているにちがいありません。
  夏は自分を鍛える絶好の時期です。この時期の頑張りが秋以降の伸びに繋がり
ます。受験を迎える高3生のみなさん。オリンピック選手同様、悔いの残らない
よう全力でこの夏を送ってほしいものです。

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