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講師ブログ

「9歳の壁」の本来の意味について書いておきます。
 東京教育大学附属聾学校長だった萩原先生が述べられた有名な言葉です。
聾学校の子どもたちについての指摘で、「小学校低学年(9歳頃)までは健聴児と同じように発達はするが、高学年になってくると学習が具体的なものから抽象的な内容になるため、学習面や言語面の発達において乗り越えられない壁につきあたることが多い」というものです。
数年前から、健聴児にも使われるようになり、数多くの子どもたちが、「9歳の壁」を乗り越えられないことが知られています。
保護者からの相談で
○「小学生の頃は、学校のテストでいつも80点以上とっていたけど、中学生になってから授業がわからないと言ってくる。」
○「小学生のときは、親に聞いてくるので算数の文章題では、加えるはたしざん、減るはひきざん…という解説をすると解けるようになったが、文章が長くなると解けなくなる。」
○「小学6年生である。ある塾で中学3年生程度まで先取り学習をしたが、文章題が解けない」
さまざまな相談のすべてとは言いませんが、高い割合でこの「9歳の壁」を乗り越えていないのが原因です。やっかいなことにこの壁を乗り越えたかどうかは、何年か経たなければわからないのです。
小学校のテストが80点以上で、文章題が解けているからと安心しないでください。子どもがこのテストは、たしざんのテストだから、文章中の数字をたしているだけかもしれません。
文章の意味がわからなくても正解することはできるのです。
中学3年生のこの時期になって、「9歳の壁」を乗り越えさせることは、不可能に近いことです。9歳の「落とし穴」にドップリとつかってしまう前に一度相談してみてください。進学塾ISMでは、落とし穴に入ることなく「9歳の壁」を乗り越えるために、小学1年生から能力開発コースを設定しています。この能力開発コースでは、算数・国語ともに「言葉の理解」を大切にして授業を行っています。
「小学生のときは点数とれたのに、中学生になったら…」や「中1,2のときは、順位も上位だったけれど、中3になったら順位が…」ということのないように
最後にこの言葉が子どもから出たら黄信号です。
「この問題、何算で解くの?」
「このページ全部わからん!」
最後まで読んでいただきありがとうございました。  (大岩)

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