講師ブログ
2014年9月22日
後半戦
こんにちは、高校英語を担当している磯和です。
朝晩も過ごしやすくなり、すっかり秋めいてきました。
夏休みも終わり、高校3年生にとっては受験勉強の後半戦
に入りました。
すでに返却済みのマーク模試と、来月の上旬には返却される
記述摸験の結果で現状の学力が浮かび上がってきます。
各教科の判定や志望大学判定に一喜一憂すると思いますが、
肝心なことはこの結果に基づき、今から何をすべきか課題を
見出し、優先順位をつけた学習習慣を送れるかどうかと
いうことです。
何の反省もなくこれまで通りの学習を続けていても思った
ほどの成果をあげることは難しいです。
具体的にどうすればいいのでしょうか。
模試で思うほどの結果が得られなかった場合
まず、何が原因かを考えましょう。学習不足、知識不足それとも
演習不足なのか。子どもたちとの面談でわかったことは、あまり
問題演習ができていない人が多いようです。理解はできても問題を
解けるようになるとは限りません。ぜひ問題演習によって、知識の
定着と時間内に解答するスピードを養いましょう。
インプットからアウトプットをする時期がまさに今からなのです。
そして、問題演習をする際、ぜひ心がけてほしいことがあります。
それは、解答解説を見るときです。解説をすぐ読まないように
してください(特に、英語の長文や現代文)。
自分の解答と正解が異なっていたら、いったん自分で正解に至る
プロセスや理由づけを考え出し、その後解説を見ましょう。
そうすることで、なんとなく答えを導き出すことが少なくなる
はずです。すぐ解説を見てしまうと、「ああ、そういうことか」
と解説を鵜呑みにし、自分が間違った原因を探ることなく終わって
しまい、結局問題を解いただけになってしまいます。
模試でよい判定がでた場合
模試判定だけで合否を測れるほど受験は甘いものではありません。
過去の受験者の中にはAやB判定がでていても、第一志望の大学に
合格できなかった人もいます。模試判定は一つの指標に過ぎず、
これだけで合否を判断するのは危険です。模試判定以上に重要な
指標があります。それは過去問の出来です。模擬試験が出来ても、
同様の結果が大学入試問題で得られるわけではありません。
実際過去問を解いてみると、模試レベルと入試問題レベル
との違いを実感するはずです。特に難関大学を志望する人は
入試問題の難易度を痛感すると思います。
今の段階で5割から6割できていれば上出来です。
ぜひ、模試でよい判定がでている人は志望大学の過去問を解き、
現状を把握し、今後の対策を立てましょう。
これから忙しい日々が続きます。定期試験、実力テストだけ
でなく模擬試験も頻繁に実施されます。さらには公募推薦入試
の準備を始めなければいけない人もいるでしょう。
2学期は思ったほど自分が思うように使える時間は多くない
のです。
ですから、現状をよく理解し、残された期間を有効に使うため
にも、今自分がどういう勉強をすべきか自己分析してほしいです。
志望大学合格に向け、今何をすべきかを明確にし、自己の可能性
を信じ、積極的に挑んでみてください。
主体性の芽生えこそ、受験勉強を通して得る大きな収穫なのです。