講師ブログ
2015年5月11日
戦後70年目に思うこと
戦後70年という節目の今年、国内や海外のさまざまな報道やニュー
スが目につきます。阿部総理は、「憲法改正」という大義名分のもと、
着々とその礎を構築しようとしています。
私は、憲法の改憲派でも護憲派でも加憲派でもありませんが、時代の
進行にリンクしなくなってきた部分においての憲法改正は否定しません。
しかし「平和」に関する条項-「第9条」についての改正には反対です。
戦後日本は、社会復興を目指し、経済の効率的な運営を主眼として
「個」を囲い込み、人間の組織化を図ってきました。その結果が高度経
済成長をもたらし、日本は国際社会の中で大きな役割を果たすようにな
りました。しかしバブル経済崩壊後は、年功序列制の崩壊や終身雇用の
終焉を経て、組織全体の一員ではなく「個」へという変化をもたらし、
日本人の生き方が変わってきたと感じています。言いかえれば、自己
選択的に生きることを要請される、自己の価値観を創造的に構築して生
きていくことが求められる時代になったのだと思います。
塾という環境の中で私は、子供たちの目標達成のために働くと同時に、
将来を担う子供たちの「知」を育み、激動する社会の中でも逞しく生きて
いける「個」を構築していく手助けをこれからもしていきたいと思っいます。
追記 5月4日の朝日放送の報道ステーションで、「ひめゆり学徒隊」
の生き証人の話を聞いて、戦争の悲惨さ、人間の惨たらしさを改めて
強く感じました。戦禍で亡くなられた人々の遺志を思い、戦争が決して
あってはならない、戦争が起こるような状況を作ってはならないことも
伝え継いでいかなければならないと感じました。
小中部 柴原でした