進学塾ism

お知らせ/コラム

講師ブログ

  大学入試もほぼ終わり、進路が決定した人、もう少し結果を待っているという人もいるかと思います。あと、数週間もすれば新しい生活がスタートですね。
  志望校が決まり、受験勉強を本格的に始めたころから受験が終わるこの時期までに子供たちは大きく成長します。自分で考え、決断し、目標に向かって行動し、現実を受け止める。こんなに「自己責任」を感じたことはこれまでになかったかもしれません。
  大学受験はそれぞれが受験する大学や学部が異なるため、勉強する教科の種類も、教科数もそれぞれで異なるため、周りと同じようにしていてはいけない、与えられたものをただこなしているだけではいけません。このことに自分で気づき意識したとき、不安や焦りを感じて、孤独に押しつぶされそうになったこともあるかもしれません。
  そんなときって、心に余裕がなくなってしまいますよね。そうなると、いらいらしたり、自分や、他者を責めたり、気持が落ち込んで勉強に集中できなくなる。でも、そこから決してよい結果は生まれませんでしたよね。
  心に余裕があると、冷静に考え、判断し、行動できる。自分を信じて、前に進み続けることが可能になります。そこからよい結果につながることも多いでしょう。たとえ思うような結果が得られなくてもその現実をしっかり受け止めて前進できるはずです。
  ノーベル賞受賞者で、理論物理学者の益川敏英さんは「のりしろ思考」でも有名だと思いますが、「のりしろ」とはゆとりや遊びを表わす言葉。高い目標にたどりつくためには有用的な「のりしろ」を持つことが大切だと言います。益川さんは規則正しい生活を送ることで、「のりしろ時間」を作り、できる限りたくさんの本を読まれるそうです。とにかく手にした本は興味があろうとなかろうと必ず最後まで読み通すそうです。そこから必ず得るものがあると。そして本を読むことで自分の興味、関心、好奇心の発見につながり、さらに「のりしろ」を利用して他者と意見交換をする。そこから新しい考えに結びつくのだと。
  みなさんも、目の前のこと、日々の生活に追われて心の余裕を失ってはいませんか?まずは、規則正しい生活ができているのかどうかから見直してみてもいいですね。時間に余裕ができると、心の余裕もできる。余裕ができると、何事にも積極的に、楽しみながら臨むことが可能になると思います。
   受験を終えたみなさん。これで終わりではないはず。この先が大切です!心に余裕をもって、何事にも積極的に挑戦しましょう。                                                       高校部 牧田

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