進学塾ism

お知らせ/コラム

講師ブログ

こんにちは。小俣校の森田です。
新学期がスタートし、2か月が経ちました。
小俣校の生徒は小学生も中学生も、頻繁に自習室を利用しに来ています。
学校の帰りや親御さんの買い物の間など、ちょっとした時間をうまく活用できているようです。
自転車で来られる生徒が多いのも理由のひとつかもしれません。
さて、先日今年度1回目の保護者懇談会を行いました。
多くのご家庭に来校いただき、子どもたちの家庭での様子などうかがうことができました。
その中で、「なかなか質問ができないみたいで…」とおっしゃる保護者の方に会いました。
話を聞いていくと「何回も同じところを質問することができない」ということでした。
親御さんは「わかるまで聞いたらいい」と促してくださっているようでしたが、自分が学生だったころを思うと、それはやはり難しいことのように思います。
先生もいそがしいだろうし…とか、この間説明してもらったのにまた聞くなんて…とか、とにかく色々と気にしてしまったものです。
何回言ったらわかるのかという疑問には、「500回」というデータがあると聞きました。
毎回同じことを言い続けて、それが完璧にできるようになるまでにおよそ500回言い続ける必要があるとのことです。
このことを知ってから、同じ質問でも500回までは質問を受けようと思いました。
極端な話ではありますが、そう思うことで、こちらも受け止め方が変わるように思います。
子どもたちは私たちが思うよりずっと気を遣いますし、遠慮もします。
こちらの顔色にも敏感に反応します。
「これ、前も聞いたけどもう一回教えて」と勇気をもって申し出てくれる子は少ないです。
そんなとき「まだ2回目やん。あと498回は同じ質問できるよ」というと、戸惑いのあとに緊張がほぐれるような顔を見せてくれます。
500回は未知の領域ですが、そこまですればできるようになる確信はあります。
1回で理解しなければならないという子どもたちへのプレッシャーをなくすのと同時に、1回で理解できなくても次があると思えることは、勉強を積み重ねていくうえで、継続の後押しになるのではと感じています。
子どもたちには、簡単に投げずに何度もトライしてほしいと常々思っています。
もちろんそれを500回までは受け止めるつもりです。
小中部・小俣校 森田

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