講師ブログ
2017年9月19日
子ども時代
今回のコラムは、伊勢校小中部の松島です。
週末は台風18号の影響で、この地域でも小学校の運動会が順延になったり、予定が狂ってしまった子どもたちも多かったのではないでしょうか? 宮古島に移住した友だちに連絡をとると、24時間以上停電が続き、何もできないと嘆いていました。送られてきた写メには庭先の木々がすべてなぎ倒されている悲惨な光景があり、台風のすさまじいエネルギーを感じさせられました。ISMのご家庭からは被害の報告もなく、ほっとしております。
先日、銀行に行こうと伊勢市街を歩いていると、小さい川(川と言っても汚いドブ川)のほとりで、小学生の男の子2人とその弟くんらしき3人が竿を垂らし何かを釣っていました。遠くからでは何を釣っているのかわからなかったので近づいてみると、竹の棒の先にテグスをつけ、その先にスルメをしばりつけてカニを上手に釣っているではありませんか。弟くんは、お兄ちゃんが釣り上げたカニをプラスティックの容器に入れ逃げないようにすかさず蓋をする係で何とも微笑ましい光景でした。
ぼくらが子どもの頃は、ゲームなんかは無くて、「遊ぶ」といったら、友達たちと集まって「外で遊ぶ」ことが定番でした。カブトムシやクワガタを捕るなんてことは夏の定番でしたが、冬には朽木に中で冬眠しているクワガタの幼虫や蛹をつかまえ、それを孵化させることがステイタスなこともありました。何の知識もなかったので、これがなかなか難かしく、失敗の連続だったことを思い出します。
今だったら、インターネットで情報を集め、最善のハウトゥーを簡単に見つけ出せるかもしれません。でもあの頃は何もわからないことに対してトライアンドエラーを繰り返し、身に着けることが当たり前の時代でした。カニ釣りを一生懸命、楽しそうに興じる子どもたちを見て、子どもの頃の自分を思い出しました。
時代が変わり、情報は簡単に手に入り、それを自分の知識と誤解している子どもたちが最近多いように感じます。情報や方法論は検索できても、自分のものにできなければ意味はありません。自分のものにするためにはぼくの子ども時代と変わらず、努力が必要です。時間をかけ、精一杯努力して手に入れたものがホンモノだと思います。
受験生はこれからが正念場。 努力を続け、 夢発見! 夢実現!! を