進学塾ism

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講師ブログ

 高校英語を担当している磯和です
 毎年この時期になると、定期試験や模擬試験の結果がよくないことから、
自信を失ったり、何をどうすればよいのか分からず思い悩んでしまう生徒と、
その一方で失敗してもめげずに、すぐに立ち直ってこれまでの不振を見事に
克服する生徒がいます。同じ状況にあるにもかかわらず対照的な姿勢になる
要因はどこからくるのだろうかと考えさせられることがあります。後者の生徒
は失敗してもプラス思考でいられる「レジリエンス」の高いタイプだということ
を知りました。(*レジリエンスという用語は心理学用語で、「逆境力・回復力
」というような意味として使われているようです)
 レジリエンスという概念が注目され始めたのは第2次世界大戦で
ホロコーストを経験した孤児たちの研究でした。孤児たちの後の人生を
調査した結果、過去のトラウマや不安にさいなまれ生きる気力を持てない
人たちがいる一方で、トラウマを乗り越え仕事に前向きに取り組み、
幸せな家庭を築く人たちもいたそうです。同じ経験をしながら、その後の
人生が大きく違うのはなぜか?それが逆境を乗り越えた人たちに共通の
傾向があったこと。それがレジリエンス。厳しい状況でもネガティブな面
だけではなくポジティブな面を見いだす事ができる人が、逆境を
乗り越える事ができたそうです。
 レジリエントの高い人は「できない→うまくいくはず」「分からない→
とにかく挑戦してみよう」「もういやだ→乗り越えてやろう」と、プラス思考で
ポジティブな発想に転換できるのが特徴のようです。具体的には、厳しい
現実から目をそらすのではなく、状況を分析し、今できることを考え実行
できる。そして、うまくいかなくても被害者にならず、失敗から学び、次に
同じような過ちを繰り返さないようにするにはどうすべきかを考えられる
のです。失敗してくよくよしていても先には進めません。発想をプラスに
転換して新しい方向性を見出していけばいいのです。
 テストや模擬試験だけでなく、その後の大学入試、就職活動、仕事や
家庭生活、病気に至るさまざまな局面で人はレジリエンスをどれだけ持ち、
高めることができるのかを試されているように思えます。
そういう意味ではテストや模擬試験は自らのレジリエンスを高める
訓練の場のように思います。

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