講師ブログ
2019年3月2日
2020年度高校入試の展望
小中部 松島です。
先日、平成31年度三重県立高等学校後期選抜志願状況が発表されました。受験生や保護者の皆さんにとってもそうですうが、私たちにも気になる一大事です。今年の志願状況を昨年度(平成30年度)と比較してみました。
伊勢高校(H30)1.08→(H31)1.16 宇治山田高校1.29→1.17 松阪高校1.13→1.21 宇治山田商業0.97→1.10
伊勢工業1.17→1.46 明野高校0.84→0.96 相可高校0.90→1.11
通学圏内の高校をみると、概ね倍率が高くなっています。また、越境通学可能な進学高校も含め難関とよばれるコースで比較すると
伊勢高校(国際科学)2.00→2.38 松阪高校(理数)2.50→3.55 津高校1.02→1.21 津西高校(国際科学)4.50→4.75
このように、難関高校はさらに高倍率化しています。
要因は様々考えられますが、ひとつは入試制度改革への不安からハイレベルな学習環境を求める流れがあるでしょう。それと、もうひとつ大きな要因として大学入試の難化があります。日頃は小中学生を担当していますが、この時期になると高3生の結果もたいへん気になります。ここ数年の傾向を鑑みると、国公立はもちろんのことMARCHや関関同立、産近甲龍とよばれる有名私大の難化は凄まじいものがあります。A判定や特A判定が模試結果で出ていてもまったく油断できません。わかりやすい例を挙げると昨年度まで定員100人に対して志願者500人(倍率5.0倍)だったとすると、この倍率が模試判定の基準になります。しかし今年度は定員100人→志願者1000人(倍率10.0倍)という状況がふつうに起こっています。
この大学入試の難化は今後も続くと思われます。その流れからも高校受験も難化傾向がすすむかもしれません。現中学2年生も先を見据え準備をしてください。また、中3生のみなさんはあと10日、悔いのない時間を過ごして、今春を笑顔で迎えられるよう頑張ってください!!